Encounter is visited suddenly.〜出会いは突然訪れる。〜 雪の降る街で。 もう一度キミと逢いたい。 「さっむー…。」 いつものようにバイト先から帰宅しようと外に出る。 今年一番じゃないかってほどの寒さ。 思わず体を震わせる。 「早く帰ろっ…。」 バイクに飛び乗って帰宅を急ぐ。 いつもの細い道を制限速度ギリギリで飛ばしていく。 もうすぐ家だって所で。 イキナリ目の前に影ができた。 慌てて急ブレーキをかける。 影の持ち主はその場に倒れこんだ。 バイクから飛び降りて一直線に駆け寄った。 「大丈夫っすか!?」 そこに倒れていたのはまぎれもなく人間だった。 耳以外は…。 抱き起こしてみると思っていた以上に軽い身体。 病院につれていくとしてもこの耳は…。 放置していく訳にもいかず、とりあえず自分の家に連れていくことにした。 家につき、電気をつける。 ほとんど物のない、シンプルな部屋。 ベットに彼を寝かせる。 その時に確実に見た。 彼の耳はふさふさっとした獣耳だった。 本物なんだろうか…少し触ってみる。 フサフサで温もりがある。 …本物だ、と確信した。 「んっ…。」 部屋が暖まった頃、彼は目を覚ました。 「大丈夫っすかっ!?」 ついつい大声で言ってしまった。 「ちょっと…五月蝿いよ…。」 不満げな顔して、彼は見上げた。 その上目遣いに一瞬ドキっとした。 自分より年上っぽいが…幼い顔をしている。 ”カワイイ”顔だった。 「何見てんの?」 「いやっ別にっ!!ってか、本当にすいませんでしたっ!」 深深と頭を下げる。 「いや…。オレの方こそ急に飛び出たりしてゴメン。」 彼はペコリと頭を下げた。 「助けてくれてありがと。ぇっと…名前…。」 「俺、長瀬っ…。長瀬智也って言います!」 「長瀬か…。オレは国分太一。宜しく。」 そう言って、彼、太一クンは左手を出した。 「宜しくっ。」 そう言って自分も左手を出した。 「ところで…。」 「ン?」 「その耳…。」 「あぁ。コレ?」 「作りモンじゃないよ。オレ、人間じゃないから。」 太一クンハ笑ッテソウ言ッタ。 パラレル小説の一章目デス。 10まで続きますので気になった方はメールにて。 |